2008年05月10日

(96) ドル暴落

私は、今後5年位のレンジでドルが少なくとも30%以上暴落すると見ています。
主な理由は2つあります。

(1) 消費人口の減少:
米国の人口分布は日本のそれと10年間ギャップがあり、
いずれも2こぶラクダの形をしてますが、日本よりも10年早く、
最初のこぶ(=ベビーブーマー)がリタイヤします。
去年から起きているサブプライム危機の主因は、
人生で最も大きく消費をする年代(20代初めと40代初め)
の内、40代初めが去年から米国はピークを過ぎてます。
どんなに公共投資を増やしても、結局税金からまかなうので、
個人消費の減退は致命的です。
今後も米国は日本とは逆に人口自体は増えますが、問題は中身で、
従来よりも消費力の少ない移民主体では、焼け石に水です。

(2) 紙幣の印刷しすぎ:
最初の課題と大いに関連しますが、これをやり過ぎると当然お金の価値は減ります。

ここに、この辺を興味深く説明する人が居ますので紹介します。

田中宇さん: 
彼のコメントを引用します。彼は結構運命主義者的で、
アメリカの失策が仕組まれたもの、という考え方に立っており、
この辺は私の上記2つの単純な理由とは違った見方をしてますが、
ドル紙幣の最近の大増刷の指摘は注目すべきかと思います。
===QUOTE
銀行間の不信感は解消されているのかもしれないが、その他の面では、米経済はいまだに崩壊寸前の状態だ。すでに書いたように、米国民の経済状態は悪化するばかりだ。米経済の65%は、米国民の消費で成り立っている(アジアと異なり、製造業の比率が低い)。米国民の家計が大赤字では、米経済は不況から立ち直れない。米住宅市況は悪化の一途で、市況が底を打つまでは、サブプライムの破綻も終わらない。(関連記事

 しかも米当局は、金融危機への対策として、ドルの大規模発行を続けている。米当局はドルの刷りすぎ状態を隠すため、2006年から通貨供給量(M3)を発表しておらず、代替指標としてセントルイス連銀が発表しているMZM(money of zero maturity)がある。MZMによると、昨年はドルの増刷は年率9%だったが、今年1-3月には年率30%の驚くべき大増刷となっている。(関連記事

 連銀は今年、金融危機対策として大幅な利下げを行い、銀行への巨額の救済融資を行っている。しかし、それに伴ってドルの大増刷が実施されており、増刷はインフレを悪化させ、石油や穀物などの世界的な高騰を招いている。ドルの価値の下落を嫌気して、世界からアメリカに流入していた投資資金が止まっている。世界の投資家は今年1-3月、米欧に投資されていた1000億ドルの株式投信の資金を引き揚げている(昨年同期は190億ドルの流入)。(関連記事

 3月前半に金融危機がひどくなった時には、金融危機がドル危機に発展する懸念が急拡大した。金融商品に対する不信感が、ドルの不信感に拡大する恐れがあった。あの時、何の方策も採られなかったら、世界の金融・通貨システムは大崩壊していたかもしれない。3月中旬のベアースターンズ救済劇の後、これらの危機は下火になった。しかし、危機はもう去ったわけではなく、一時しのぎで目立たない状態になっているだけだ。(関連記事
===UNQUOTE

もう一人は、
リチャード・ダンカン


逆に、何故ブラジルの通貨REALはこの5年間で倍も強くなったのか?
2002年の10月12日にインターバンクレートで1ドル4.03の最安値から、
2007年は2.00レアルまで上がり、
2007年10月以降、現在までは1.80前後を推移している。

この辺は「3時間で分かるブラジル」に書いておきました。




この記事へのトラックバックURL
http://jacarei.pokebras.jp/t45134
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい