2009年01月18日
(122) 地球を理解する・・・4
ITはご存知のとおり、情報技術だが、もう一つのETは宇宙人ではなく、エネルギー技術だ。
そして、これらは地球レベルで発想できないと理解できない分野に踏み込んでくる。
これから、何回かに分けて、その中身を整理して行きたい。
ITは、既に物流を変えつつあり、こっちの方は比較的理解しやすいと思う。2009年の今は、21世紀に入り既に10年経過したが、20世紀から21世紀に物流を大きく変革させたものが、ITにより、個別企業内で閉じていた情報を企業間で流通させ、単一企業ではなし得なかった時間とコストの効率化を実現したことだ。従来なら自社の在庫情報を部品供給者に知らせることは重要な企業秘密の漏洩と考えられていたが、敢えてこれをやることにより、初めてジャストインタイムの物流が実現することになった。今後は、限りなくゼロコストになるITコストをロングテール部分に適用して、従来では考えられなかった不特定多数の相手に対して、更にこれを進める方向がはっきりしてくるはずだ。世界の最貧層を構成するボトム・オブ・ピラミッドに入ってゆく姿が見えてくる。ブラジルのCasas de Bahiaや、インドのITCが実行していることを良く研究すると見えてくる。
ETは、これからだ。例えば、トラックを動かすときに、メーカーによる技術革新で従来はディーゼルで動かしていたものが、バイオディーゼルや太陽電池になったとする。しかし、どんなにハードウェアをグリーン化しても、帰り荷が、一社単独で見つけられなく、空気を運んでいたり、本当に消費のタイミングにシンクロしない無駄な動かし方を工場=>倉庫=>販売店=>家庭のサプライチェーンの中でやっていたら、全く意味がない。つまり、ハードと同じ位ソフト(物流の動かし方)が重要になってくる。
もしかしたら、今後、物流会社は、ただドライバーを雇用して、トラックを購入して、燃料を手に入れても、道路を走らせる権利代が高くて、輸送業を行えない可能性がある。例えばシンガポールでは、乗用車そのものの値段の2-3倍の費用を、乗用車を所有するライセンス料として取られている。また、トラック会社がものを運ぶ際は、グリーン対策とテロ対策の両面から、運んでいるものの情報を政府機関に公開し、ここをハブにして、異なる運送会社同士で無駄な動かし方をしている場合は、強制的に会社間での積み替えをする義務が発生することも考えられる。或いは、一定の搭載率でないと、極端に高い通行税が課徴される、など。カリフォルニアでは一人で運転していると税金を取られるカープールレーンがある。
異常気象とエネルギー危機のコンビネーションは、こういう極端な手段を各国で講じざるを得ないレベルまで、急速に近づいていることを感じさせる。
ブラジルのアマゾンは、全地球の酸素の3分の1を供給し、4分の1の二酸化炭素を吸収していると言われているが、現在密林のサバンナ化が進んでおり、牧草地や大豆畑に転換している。この方がお金になるからだ。
前述のトーマスフリードマンの「Hot, Flat & Crowded」によると、北極海の氷が完全に溶けてなくなるのに、従来は2070年の時点が予想されていた。しかし、事態は予想以上に加速して悪化が進み、2007年12月11日のAP報道によると、この夏の北極海の氷の面積は2003年の半分に縮小しており、このテンポで進むと、2012年にはほぼ氷の無い北極海が現れ、2040年には完全に溶けてなくなる、との予想をしている。




