2009年05月31日
(134) 2つの新しい技術
1)マイクロソフト:
グーグルの検索を超えようとする新しい検索技術だ。
BING 動画=>
確かに良くできている。コード名がKUMOという日本語で、今流行のクラウド・コンピューティングを意識したものだ。キーワードで検索すると、分野別に分類されて結果が表示される。例えば、人名、地名、仕事など。グーグルの検索に比べると「改善」していると言える。私が尊敬するスティーブ・ウォズニアクがBINGをべた褒めしていたことを追記します。
2)グーグル:
Google Waveと呼ばれる新しいコミュニケーション・プラットフォームだ。80分の長い動画だが、是非見てほしい。グーグルはEMAILを捨てさせようと考えているようだ。これは強烈な技術革新だと思う。まだ、開発初期のバージョンでの異例の公開だが、おそらく数ヶ月の内にベータバージョンとして誰でも無料で使えるようになると思う。
3)従来のコミュニケーション方法:
EMAILは、インターネットやWEBが普及する以前から利用されていた古い技術で、今でも基本的な姿は変わっていない。私自身、20年前にタイで倉庫を立ち上げたときに、テレックスとEMAILの中間的な仕組みをTOT(タイ通信公社)と掛け合って導入したことがある。一対一の私信、一対多の広報、ダイレクトメール、といった形態で、一枚一枚の葉書きや封書は独立しており、バラバラだ。途中で会話に入ってきた人には過去の経緯は、誰かがメールを一まとめにして、かつ、それを時系列に並べ、なおかつ、途中で修正されて今は読む必要の無い経過的な文書は破棄して纏め上げないと、なんのことかサッパリ意味が掴めないのが現在のEMAILだ。Wordを添付してあれば、Wordの中の文章は校正履歴を残せる程度。Wikiのように大勢で寄ってたかってコンテンツを一斉に追加・修正・統合し、かつその履歴が分かるようにはならない。アウトラインプロセッサーのように大きなテーマとサブテーマを構造化してツリー状に表示し、詳細表示・詳細省略をすることもできない。EMAILとチャットを一つにも出来ない。
4)Waveの凄さ:
Waveはこうした、現在バラバラに、かつ、有料で利用している個々のソフトウェアを一気に不要にするほどの破壊力を持っている。敢えて言うと、EMAIL+CHAT+WORD+PHOTO ALBUM
+OUTLINE+WIKI+BLOGの未来形だと理解した。
=> 参考記事: リアルタイムかつ組織的なインターネット上のコミュニケーション
=> 参考記事: Waveを現時点で比較的詳しく紹介
=> 参考記事: Waveの機能にFocus
=> 参考記事: オープン性に欠けるMicrosoft SharePoint Serverに与える脅威
=> 参考記事: 80分の動画を見る時間の無い人の為に1分ずつに見所を分解
PLAYBACK機能一つをとっても強烈だ。例えばあるプロジェクトに関して、過去半年のメールのやり取りをPLAYBACKしてみる。特定の人の発言に絞ってもPLAYBACKできる。契約書とか、見積書の修正内容もPLAYBACKできる。Wordには時系列に即して校正履歴を見せる機能はないので、この意味では無料のWaveが有料のWordを超えてしまっている。また、特定のキーワードに関する会話だけをPLAYBACKすることも可能だ。こんな凄いプレーバックができるなら、(かなり話題からそれますが)、好きな映画のDVDで(例えば私は007のカジノ・ロワイヤルが好きですが)、ダニエル・クレイグのアクションだけを過去20分だけPLAYBACKさせたり、エヴァ・グリーンの台詞だけをPLAYBACKさせるDVDプレーヤーがパナソニックやソニーから出てきても良いのではないかと空想してしまう。そして、特に気に入った台詞で止めて、リモコンを押すと、従来は二枚目のDVDに入っているNG集が飛び出すような芸当もできるのではないだろうか?日本の技術をもってしては?
このブログを読んで頂いている人に2つの提案をしたい。
1、根本に立ち返って考えること:
グーグルは、単純だが根本的なことを考えて、回答を与えようとする企業カルチャーがあるようだ。これが創造力の源泉だと思う。旧時代に発案され、現在もその基本形を変えていないEMAILを、もしも、現代のインターネットが普及した時代にゼロベースで再構築すると、どんな形になるのか?に対する回答だ。もしも、我々自身、このような根源的な問いかけをし、アクションをとることをしないならば、常に誰かの後追い、物まねに終始すると思う。
2、企業に勤めている人へ:
今、仕事からEMAILを廃止したら、仕事になりませんね?おそらく、2年後には、EMAILをWAVEに切り替えていない会社は、現在でいうEMAILを導入していない企業が導入している企業と張り合って競争するような情況になっていると思います。今から会社のEMAILをWAVEに切り替えるアクションプランを検討したほうが良いのではと思います。
=> 参考記事: これが最も企業として何を考えないといけないかを示唆したものだと思う。

蛇足: プレゼンテーターの一人のステファニーというお姉さんはいかにもアメリカ人(オーストラリア人?)的なぽっちゃりした感じですが、WAVEの実例に、上司にブラジル行きの提案をしたり、彼女が実際に加入しているSNSのORKUTを見せているところからすると、彼女がブラジル人である確率は50%以上ということかもしれません。ORKUTはブラジル人のグーグル社員が始めたSNSで、現在でもユーザーの50%以上がブラジル人だそうです。

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まだ、その本当のすごさがわかっていません。 (ニュースサイトでも「Bing」より
【備忘録的に】 ごいすはすごい!>>Google Wave!【モノを買わなくなった時代、ほな何やったら買うてもええねやろ?】at 2009年05月31日 22:52
この記事へのコメント
jacareiさん
小生のブログへのコメントありがとうございます。
こちらの記事を拝読いたしまして、GWのことが、さらによく分かるようになりました。以下のふたつのご指摘も全く同感です。
1、根本に立ち返って考えること
2、企業に勤めている人へ
予断ですが、小生の勤める会社(JAIDAC.jp)には、社長をはじめ、ブラジル駐在経験の長い商社マンOBが何名かおります。これを御縁によろしくお願いいたします。
廣江慈郎
小生のブログへのコメントありがとうございます。
こちらの記事を拝読いたしまして、GWのことが、さらによく分かるようになりました。以下のふたつのご指摘も全く同感です。
1、根本に立ち返って考えること
2、企業に勤めている人へ
予断ですが、小生の勤める会社(JAIDAC.jp)には、社長をはじめ、ブラジル駐在経験の長い商社マンOBが何名かおります。これを御縁によろしくお願いいたします。
廣江慈郎
Posted by 廣江慈郎 at 2009年05月31日 22:51
廣江さん、早速のコメントありがとうございます。ブラジルは7年間過ごしており、今でも友人を通じて日々の動きをWatchしてます。ただ、体は現在インドにあり、仕事はインド一本でやっており、物流に関したことであれば、何でもお知らせ下さい。何か役に立つことがあるかもしれません。
Posted by jacarei
at 2009年05月31日 23:06
at 2009年05月31日 23:06ありがとうございます。
今後とも、いろいろと情報交換させていただければ幸いです。
余談ですが、
「予断」の自我間違って下りました。MS-IMEに任せているとこうなります。
こんなことも、今後は「Webby」なアプローチのソリューション(変換候補をサーバー側から提示するなど)が出てくるかもしれませんね。
今後とも、いろいろと情報交換させていただければ幸いです。
余談ですが、
「予断」の自我間違って下りました。MS-IMEに任せているとこうなります。
こんなことも、今後は「Webby」なアプローチのソリューション(変換候補をサーバー側から提示するなど)が出てくるかもしれませんね。
Posted by 廣江慈郎 at 2009年05月31日 23:29
>~なんのことかサッパリ意味が掴めないのが現在のEMAILだ。
上記内容について同感です。
ここ数年、Email(メールソフト)の融通の利かなさに辟易するようになりました。
毎日色々な部署から飛び交う数十件のメールはあらかじめ仕分けルールを設定してやらねばならず、それでいてさえ話の経緯を追うためにはメールボックスを飛び回りかき集める必要がある始末。
重要な内容が添付ファイルの中にあればもうメールソフトからでは検索不可能。
メールの確認と整理だけで業務時間をとられるのにちょっとうんざりし、そろそろ誰かもっと良いシステムつくってよ~とおもっていた所でした。
上記内容について同感です。
ここ数年、Email(メールソフト)の融通の利かなさに辟易するようになりました。
毎日色々な部署から飛び交う数十件のメールはあらかじめ仕分けルールを設定してやらねばならず、それでいてさえ話の経緯を追うためにはメールボックスを飛び回りかき集める必要がある始末。
重要な内容が添付ファイルの中にあればもうメールソフトからでは検索不可能。
メールの確認と整理だけで業務時間をとられるのにちょっとうんざりし、そろそろ誰かもっと良いシステムつくってよ~とおもっていた所でした。
Posted by NekoPa! at 2009年06月01日 20:15




